寄せて、集めて

なんとなく記す

おもひでれろれろ

あぁ ダドゥ、マムゥ、

 

こんな不出来でおできで秀樹な愚息を
どうかお許しください・・・

 

しかしながら
こんな不出来なムスコでも
唯一 お二人に誇れる事があります

 

それは

 

『足の踏み場もない』

 


四十数年の人生にて
たったの一度しか
経験していないという事です

 

今でも付き合いのある
高校時代の同級生の
当時の実家の彼の部屋が
まさに『それ』でした

 

彼の家に初めて遊びに行った時、
部屋の入り口をあけた瞬間見た
目の前に広がる異様な光景は
今でも目を閉じると思い出されません

 

6畳ほどの空間の
床全体にビッシリと産卵するウミガメ

 

そして散乱するCD、
ビデオデープ(β)、カセットテープ、
エロトピア、バチェラー、恐怖新聞
PC原人、キャベツパッチ人形、
その他 得体の知れない物体の数々・・・

 

私自身 綺麗好きではなく
どちらかと言えば汚い好きなだけに
部屋の汚さにはソコソコ自信はあったが
まざまざとレベルの違いを
見せつけられる形となった

 

時間にして数秒だっただろうか
あっけに取られ唖然とした状態から
ふと我に帰ると
私より先に部屋に入った彼は
既に部屋奥に置かれたベッドの上に

 

『い、いつそこへ⁉️』

 

いくら彼が無類のストーンズ好きとはいえ
まさかの
ジャンピング・ジャック・フラッシュ的な⁉️

と驚きを隠せない私に

 

「こっちこいよ」

 

と彼

 

・・・いやいや、行けないから!

 

『その辺のモン
気にせず踏んできていいよ』

 

と未だ部屋に一歩も入る事の出来ない私に
男前な無理難題をふっかけてくる

 

ええ〜・・・
アンタは踏んでいいもん いかんもんを
ある程度選別できてるだろうけど
こちとら汚部屋バージンよ?

 

てか絶対俺の貸したCDとかも
あるはずやし・・・

 

と よくよく部屋中を見返してみると
ところどころに僅かながら隙間が・・・

 

『よし!』

 

と意を決し
慎重に僅かな隙間を探り
一歩ずつ つま先立てたながら
ジャマイカあたりのステップで
いかした娘を気取りつつ
確実に前へと進み
彼の胸へとダイビング💕

 

「なんだヒゲ子〜、
やればできるじゃないか〜」

 

と優しく頭を撫でられながら
心の中で口ずさんだ歌はもちろん

 

『スローなブギにしてくれ』

 

でした    おしまい♪

 

ダドゥ、マムゥ、
ホントにゴメンなさい・・・